無洗米を扱わない理由
2019/05/12
無洗米を扱わない理由
1,そもそも「無洗米」ってどんなお米?
「無洗米ありますか?」
「無洗米を食べてますが、おいしくなくて・・。」
こんな風に、時々聞かれるお客様がおられます。
はちぼく屋では、残念ですが、無洗米「加工」は
行なっておりません。
つまり、、
無洗米とは、お米を精米した後、無洗米「加工」を行った
お米を「無洗米」と言います。
なので、コシヒカリとかあきたこまち、のような「品種」
とは関係ないお米なのです。
2,無洗米はなぜ美味しくないのか?
通常、「無洗米」と表示されて販売されるお米は、ただ
「無洗米」としか書かれていないお米が多く、どこの産地
でどの品種のお米か?までは分かりません。
実は、多くの無洗米は、小さく「複数原料米」と表示された
ブレンド米が多いので、「○○県産コシヒカリ」など産地・
品種表示ができないのです。
では、なぜ複数原料米(ブレンド米)が多いのか???
答えは「安い原料(お米)を使い、高く販売するため」。
ちょっと・・業者の腹黒い考えが垣間見れます・・暴露
通常は精米したお米を袋詰め→販売しますが、無洗米は
無洗米加工の「1工程」をプラスした流れになります。
当然ながら、手間とコストと時間がかかります。
機械の減価償却も含め、業者はその分の利益が必要です。
そこで、通常の白米よりも、僅かに高く販売されています
が、無洗米が「もっと高いお米」になると売れません。
なので、原料となる「お米」の品質を下げ、「無洗米」と
だけ表示した米袋で販売します。
つまり、コストのかかる無洗米は、安い原価のお米を
使用・加工し、通常のお米よりわずかに高く販売する
ことで利益を確保している、というお米なのです。
でも、全くお客様が損をしているか?と言うとそうでも
なく、「研ぐ(とぐ)」手間が不要なことがお客様の
メリットですね。
その手間を省くため「無洗米」を選んでいるはずです。
実際には、軽く研ぐ方が多いにも関わらず・・です。
で、「無洗米はおいしくない・・」と。^^;
あなたは、どちらを選びますか?
という「選択肢」で捉えるのが良いと思います。
無洗米は、
・おいしくない、けど
・研がなくて済む
精米したお米は、
・おいしい、けど、
・軽く研ぐ必要がある
どちらを選ぶかは、あなた次第。
そんなこんなで、「無洗米」でおいしいお米は、通常
ありません。
3,無洗米はそもそも「研ぐ(とぐ)」必要がない
無洗米加工は、精米したお米の表面に残る、わずかの
米ぬかを、「ブラシ」でこすってキレイにする、
というイメージの加工です。
なので、お水を入れても白く濁りません。
ですが、今の精米機は性能が良く、無洗米加工をしなくても
白く濁るほどの米ぬかは残りません。
なので、軽く研ぐ程度で済みます。
カンタンに説明しますと、テニスボールを握るような
手つきで、軽く10~15回ほどかき混ぜます。
その後、お水を1~2回替えれば終了。
ほぼ1分ほどの手間。 (動画はこちら)
そのわずかの手間を惜しむほど、時間がありませんか?
そのために、美味しくないお米を使った高い無洗米を
購入しますか?
お米を研いだり炊いたり、おかずを用意するのは、本来
「幸せな食卓」を用意するための準備。
手間が少しで済むのは助かるとは思いますが、 無洗米は
普通精米のお米と比べ、ほんのわずかの手間の違い。
おいしさを犠牲にしてまで惜しむほどの手間ではない・・
と思います。
あくまでも私見ですが。^^;
もう一つ言うと、お米のとぎ汁が、環境汚染になるという話。
これは、無理やり作った話のように思えます。
お米の「とぎ汁」とは、いわゆる米ぬかの溶け出した成分を
含む白く濁った水。
ビタミン・ミネラル分たっぷりの栄養豊富な水。
このまま畑にまくと、良い肥料にもなります。
お風呂に入れると肌はスベスベになります。
米ぬか成分の保湿効果は明らかで、よく化粧品にも使われて
いますね。
研ぎ方もキチンと理解すれば、大量の水は必要ありません。
いずれにしても、個人的には無洗米を購入する理由が見つかり
ませんね。。^^;
4,十分な性能の機械がない
はちぼく屋では、無洗米は扱っておりません。
当店のおいしい・安心なお米なら、無洗米加工を しても、
間違いなくおいしいです。
ですが、無洗米加工をする「機械」に関しては、 うちの
ような小売店舗に置けるほどの大きさで、 なおかつ、性能面
でも満足できる機械は未だありません。
子供だまし・・のような無洗米機はありますが、 性能が良く
ないので、はちぼく屋では導入して おりません。
少しの手間でもなくせるのであれば、基本検討 の余地あり
なのですが、おいしい・安心なお米 を扱っていますので、
それに見合った性能は必要なので、現状では導入予定は
ありません。
無洗米を選ぶかどうか?
どちらかを選択して いただくしかありませんがご理解願います。
5,まとめ
おいしくない・研ぐ手間が省ける>おいしい・ 研ぐ手間はかかる
の方は「無洗米」を。
おいしくない・研ぐ手間が省ける<おいしい・ 研ぐ手間はかかる
の方は「精米のみのお米」を。
オススメは、要約するとこういうことになりますね。
どちらを選ぶかは、あなた次第。
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軽く研ぐ必要はありますが、抜群においしい・安心なお米です。
きっと、お米に関して、全く違った世界を垣間見れると思います。
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